【こんなん読みました】人生がシンプルになる 禅、シンプル片付け術
片付け、掃除から無駄なものを削ぎ落とす
お坊さんの作務。寺の運営に関わる全ての作業をいい修行と捉えられていますが、その中でも掃除は特に大事な行為といわれています。
掃除は自分磨き
様々なものをそぎ落としていくシンプルな生き方に憧れているのですが、無駄なものを片付ける「掃除」はシンプルな思考に至る第一歩。
自分の生活の場である家を洗い清めることで、自分自身の心の塵を払い、磨くことだと考えられています。
実際にトイレ掃除やお風呂の掃除から悟りを開いた禅師もいらっしゃるそう。
堅苦しくない語り口が心にスッと入ってくる
お坊さんの禅に関する著書は非常に多くありますが、その考え方や思想法はなかなか難しいことも多く、禅語や仏教用語など難解な言葉も多く登場します。
その点、枡野住職の著書は禅を知らない人にもわかりやすく、身近なもので例えてくれるので、スッと心に入ってきます。
語り口が柔らかいので、何度でも読みたくなるんですよね。
各章は見開き程度に短くまとめられているので、スキマ時間で読むことができます。
見出しだけでも何が言いたいのかが伝わってくるので心にも留めて起きやすいです。
心に響いた言葉
物に、二つめ、三つめの命を与えましょう
100均やコンビニで何でも手に入る便利な世の中ですが、なんでも捨てる世でもあります。
着ない服をバラして雑巾にするとか、昔はモノを簡単には捨てませんでした。
捨てればただのゴミ。捨てる前にちょっと考えて別の命を与える工夫。それを知恵といいます。
無心になって、体を動かしましょう
いつも充足感を得られるのは、無我夢中でやりきった時でした。
今は何かに集中しようと思っても、あれやこれやと考えてしまって全てが中途半端になることが多いです。マルチタスクってほんとイヤ…
掃除はシングルタスクとして自分と向き合う貴重な時間です。
1日に1回「やりきった!」という感覚があるととても幸せになれます。
掃除道具は、シンプルなもので十分です
雲水が使う掃除道具は主に4つ。ほうき、雑巾、はたき、バケツです。
フローリング主体のお家ではこれだけで十分かと。後は水回り用に様々な用途に共有できる洗剤があればいいですね。
場所ごとの掃除用具、使い分ける洗剤はそれだけで気持ちが疲れてしまいます。
極端な話「道具がなければ掃除ができない」と錯覚してしまうことも。
手間はかかれど掃除道具も最小限を目指したいです。
朝の掃除で、一日をさわやかに始められます
朝5分だけ集中して掃除する。毎日別の場所にすればそれだけで、常にキレイな状態を保てる上に、気持ちもスッキリします。
「掃除しなくちゃ!(汗」 とわざわざ気持ちを奮い起こすこともありません。
”掃除は自分を磨くこと” と考え、毎日の外出前の身だしなみのような感覚でできるのが理想だと思います。
「喜捨」の心を育てましょう
読んで字のごとく「喜んで」「捨てる」こと。
捨てない病の断捨離ハッピーなことじゃないです(爆
手に入ったモノに執着することなく、必要としている人や団体に譲ることをどんどんしていくと、また新しいモノが入ってくるという循環が生まれます。
『喜捨』は人を助けるという目的があります。
人のために尽くすことで、自分自身のお金やモノに対する執着から自由になれるということです。
ただ1点、めっちゃ注意しなくちゃいけないことが
「これをあげたのだから、見返りが欲しい」とか「いいことをしているだから、自分は偉い」などおごりの気持を持つこと。
これ、僕もすぐに持ってしまうので、めっちゃ気をつけたいです。
なかなかお釈迦様のような広い心をもつことは難しいですね。人間だもの。