パクる技術:斎藤広達
パクるというワードの嫌悪感
本業はデザイナーをしているのだがパクるという言葉には敏感である。
オリンピックのロゴであったり、難聴の作曲家であったり、創作の世界ではパクリとされる事例が枚挙にいとまがない。
よってパクる=悪の図式が出来上がるのだが、初心者はマネから始めるのが上達の近道であるのも事実だ。
より良いお手本をまずは模倣して自分を形作っていく。
赤ん坊だって最初は親のマネをしながら成長していくのである。
本書はビジネス向けの内容だが、自分の道に迷ったり、自分に自信がなくなった時に読むと人まねでも良いんだ!と少し気持ちが楽になる。
3つのパクる技術
成功事例から、新しいアイデアを生み出す
オリジナルの方法で成功できりゃあ苦労ねぇ!
まずは成功事例を徹底的に分析する。それを真似てみて、自分なりの解釈を生み出すことが一番の近道である。
愚直にお手本を真似る
パクッてる最中に自分なりのやり方を混ぜだすとだいたい中途半端なひどいことになる。
パクるなら徹底的に細部まで真似てみる。そこから見えてくるものがあるはず。
とにかく、すぐパクる
スタートダッシュは大事。すぐパクる。すぐやってみる。早く到達すればするほど、新しいアイデアを生み出すスパンが短くなる。
上手にパクる4つの手法
つまらないプライドは捨ててしまう
パクることは言葉のイメージからどうしても恥辱がつきまとう。
でもそんなことどうでもいいのだ。
堀江貴文氏もいっている。
「プライドの低いバカ」が一番得をする。
だれにでも声を掛けられるし、何にでも挑戦し、わからなければ躊躇なく人に聞ける。
バカでいい。ダメだけど。
己の「強み」と「弱み」を知る
自分自身を知らなければパクってもただそのままトレースしているだけだ。
自分にとって何を吸収するのかをしっかり知っておこう。
ゴールを明確にする
ただパクリ続けても意味はない。
成功事例を一心不乱に研究してもそれをso what(だからどうするのか)に落とし込まなければ自己満足で終わってしまう。