反応しない練習:草薙龍瞬
- まわりの目が気になって息苦しい
- 最近「オレなんて…」と自虐的
- ゆるく仏教思想を知りたい
悩みは「消す」ことができる。そしてそれには「方法」がある――ブッダの「超合理的で、超シンプル」な教えを日常生活に活かすには? 注目の“独立派”出家僧が原始仏教からひもとく“役に立つ仏教”。
心が反応する前にすかさずブレーキ!…なかなかむずい…
お坊さんが書く本が好き。
仏教や禅は「執着を捨てる」というミニマリズムの起点となる教えなので、ミニマリストを目指してるボクはよく読むジャンルの本。
ただガチの仏教関連の本は、言葉が難解すぎて速攻挫折したので、こういったお悩み相談的に柔らかい言葉で伝えてくれる本しか読めない(*ノω・*)テヘ
この「反応しない練習」は人生で絶えず発生する数々の悩みをブッダの教えから解決しようというもの。
なにかと周りの人が気になってモヤモヤしてる人、しゃっちょこばって空回りしているような人の肩をすっと楽にしてくれる本である。
元も子もないけど人生なんて悩みの連続する苦難の道
- 朝の通勤ラッシュでゲンナリする
- 心無い人の言葉にカッなる
- 同級生が自分以上の年収を稼いでいてなんかイライラする
これら全て「悩み」である。でこれを受け入れるっていうのはつらい…
ブッダは悩みは消せない。ただ「ある」ってことをニュートラルに理解すればよいと説く。
ブッダって頭からすごいネガティブ♪
すべては心の反応が原因
人は悩みや困難に直面するとそれに打ち勝とうとする。
しかしブッダはそんなもんに勝てる時なんて滅多にないと元も子もないことを言い放つw
いくら強くなろうとも「ままならない現実」というものが存在する限り、打ち勝つことができないからだそう。
ブッダはもっと合理的な方法を説く。
それが「反応しない」ということ。
悩みの理由を分類し、「それが何なんだ(゚Д゚)ハァ?」と理解する。
「心を反応させない」ことで悩み自体を霧散させてしまう。
自分を客観的にみる練習をしましょうということね。
人間だけにある面倒くさい欲望「承認欲」
ブッダが説く人間にある7つの欲求
- 生存欲(行きたい)
- 睡眠欲(眠りたい)
- 食欲(食べたい)
- 性欲(交わりたい)
- 怠惰欲(ラクをしたい)
- 感楽欲(音やビジュアルなど感覚の快楽を味わいたい)
- 承認欲(認められたい)
特に承認欲(承認欲求)は、やっかいで人間特有の欲だそう。
これは子ども心の「親に愛されたい」というものから始まり、「ほめられたい」「人気者になりたい」「人よりも優れていたい」というようにいくらでも大きくなっていく。
わかりやすいのが、インスタやブログなど何かしら自分らしさを出して周りに認められたいというやつね。
世の中にはこの承認欲をこじらせた人がいかに多いことか…(自分含むonz)
今の自分の心の状態を把握する
まず、心がざわついた時に一度、自分にブレーキを掛け客観的に見る必要がある。
その手順が以下の3つ。
1.言葉にする
今の心の状態を言葉にして確認する。
「いま自分は緊張している」「いま上司に言われた言葉に腹が立っている」「いま心がざわついている」。言葉にしてそれをラベル分けすることで自分を客観的に見る。そうすることで反応から抜け出すことができる。
2.カラダの感覚を意識する
座禅でも言われる呼吸に意識を向けるというやつね。呼吸する自分のお腹の動きや鼻を通る空気の流れを意識することで落ち着きを取り戻す。
これはどのような動きでもよく、歩く際の足裏の感覚やジムや水泳などでのカラダ、筋肉の動きに集中することでも同じ効果を得られるそう。
3.分類する
こうやって心の昂ぶりを鎮めた後、自分の心は何に反応しようとしていたのかを分類する。
大きく分けると3つ。
貪欲:求めすぎる心
怒り:不満・不快
妄想:よけいな考えを想像
すると一体自分が何に対して反応していたかがはっきりとしてくる。
この理解ができれば後は「だから何やねん(# ゚Д゚)」と無視してしまえば良い。…という流れ。
…できるかな? まぁあっさりできる人はもう解脱して仏になってるわけだがm9(^Д^)プギャー
大事だけど曲者「判断」すること
判断することも執着の一つとなり、悩みの元凶になる。
判断することは「決めつけ」「思い込み」に繋がり、果ては「どうせ自分なんて」とか「失敗した」などネガティブな方向へ向かっていく。
鬱になった友人もこの判断をこじらせて、こうでないといけない、こうじゃないと一人前じゃないと自分を追い込んでいた。
こういった決めつけ、思い込みが暴走している状態、正に病んでる状態といえる。
「自分にどれほどの価値があるかを知れ!」とか「自分の価値を作れ!」ってビジネス書なんか読んでるとよく出てくるよね。これって実はすごいストレスかも。
ただ自分を否定しない。それだけ
では何事も判断しないほうがいいのだろうか?なんだかただボーっとした人を想像する。
やもすると冷たい人とか中身のない人とか東野幸治とかに見られそうだが、そうではなく、「自分に役に立つかどうか」で判断すればいいとのこと。
世間はこういってるが、自分はこうしようと自分の軸を持つことが大事ということね。
まとめ
人生なんて自分の思い通りにいかないのが当たり前で、そればかりか周りと比べて気持ちが上がったり下がったりするなんてほんとしんどい。
よく親がいっていた「よそはよそ、うちはうち!」が真理だなと再確認したのでした\(^o^)/