自意識朦朧

Simple Lifeを妄想するライフログ

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革命のファンファーレ:西野 亮廣

革命のファンファーレ 現代のお金と広告

  • やりたいことが見つからない
  • 人の敷いたレールには乗っかりたくない
  • 周りの色眼鏡の色は知らん

クラウドファンディングで国内歴代最高となる総額1億円を個人で調達し、絵本『えんとつ町のプペル』を作り、30万部突破のメガヒットへと導いた天才クリエイターが語る、"現代のお金の作り方と使い方"と最強の広告戦略、そして、これからの時代の働き方。

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あまりに異質なスタイルの芸人 キングコング西野氏

TVにほとんど出てないのにネットニュース常連。

相方も『カジサック』でyoutuberとして爆進中。

お笑いの世界でもほとんど見かけないのに誰もが知ってる、そして極端に意見が分かれる。こんなコンビ今まで見たこと無い。

絵本作家として異例のヒットを飛ばしたそのカラクリ。そしてどのように生きようか迷っている若者へ「好きなことで生きていく」これからの働き方を伝授してくれる指南書。

楽しく伝えることを生業とする芸人が創った本はやっぱり読みやすい。

読んだ中で刺さったフレーズをご紹介。

 

他人と競った時点で負け。自分だけの競技を創れ。

これは起業にとってもっとも重要なベースとなる指標ね。

ニッチな業種を選べ」「ブルーオーシャンを見つけろ

要は誰も手を入れていない場所を見つけろってこと。

どんなことでも一番手が一番利を得るもんね。

お金を稼ぐな。信用を稼げ。「信用持ち」は現代の錬金術師だ。

この本で何回もでてくる言葉「信用」。

テレビでおべんちゃらを言わないことや、作品を無料公開することは業界関係者にブーイングだけれども、直接受け取る視聴者や読者にとっては嘘のない人として映る真摯な振る舞いだと思う。

まずは業界のしがらみや損得関係なく、届けたい人と「信頼関係」を結ぶこと。

そこから本当にやりたいことが実現していくというスタンス。

ちなみにこの本は、まずは届けるという考えのもと、全国の図書館5500館に寄贈されてる中の1冊。

お金じゃなく、先に本を手にしてもらい信頼を勝ち得るということを実践してる。ものすごい決断力。

 

お客さんは、お金を持っていないわけでなく、お金を出す「キッカケ」がないだけだ。

公演動画でもよく話されているが、ただ本屋に本を並べただけじゃ限界がある。本屋さんには本の賞味期限があるから。

逆に映画を見にいったらパンフレットをなぜか買っちゃう。内容盛りだくさんとはいえない薄い本に1500円も簡単に払う。

人は記念や思い出にはそれほど躊躇なくお金を払うという心理があると説いている。

お客さんが購入までに至るストーリーを構築することが大事。

 

肩書に縛られない新世代の芸人

同じジャンルの芸人として引き合いに出されるのがオリエンタルラジオの中田氏。どちらもとかく正か負の両極端な事例になりがちなひと。

どちらも話題にことかかないほど、世の中の常識を疑って、実践して、成功したひと。

興味深いのは最初のヒットのアプローチが違うのに、どちらも同じような時期に型にはまらない活動のキャラクターとして確率している点。

 

慶應義塾大学出の秀才、優れたプレゼン能力を持つ中田氏の最初のビジネスモデルは、感情に訴えかける『RADIO FISH』エンタメからのスタートだった。人前にでる芸人がベースの展開。

そしていま現在はコンビでの活動はあまり見かけない。

 

対して西野氏は、高卒でNSC在学中に漫才大賞を取るようなお笑いの才に恵まれた人だが、数字を軸とした論理的思考で、絵本という芸人とは別のジャンルから光明を見出している。

今現在は芸人の肩書はおろしても漫才師として定期的に舞台に立っている。

 

なんだか真逆。それが面白い。

 

圧倒的努力それが根底にある

クラウドファンディングで記録的な数字を叩き出し、オンラインサロンで会員数日本一、その考えや行動に対してちゃんとした結果を出しているし、そのとおりと腑に落ちる言葉がある。

ゆえに説得力がある。

ただ忘れてはならないことも。

西野氏は学生時代から芸人で一番になるために、毎日膨大なネタを作り、練習の鬼だった。先輩との付き合いもそこそこに一番を目指して一直線。

ゆえに漫才賞を総なめにし、22歳でゴールデンのレギュラーを持つ本当の努力の天才

中田氏も、受験生時代はベッドを捨て椅子に体を縛り付け、気絶するまで勉強し、自分の殻を破ろうと芸人になるとあっという間にブレイク。吉本に専用の劇場まで建築してもらったというセンスと努力の塊

どちらも最短でその時代のトップに近いところまで一足飛びで到達している。

その根底には尋常じゃない熟案と行動力が伴っていたはず。

動ける人間がいちばん強いのである。

この本を読んで「好きなことだけすればいいんだ」と安易に考えることなかれ。

何もせずに成功した人はいない。みな「好きなことをするために」相応の覚悟と努力で這い上がってきてる。