【こんなん読みました】「限りなく少なく」豊かに生きる
真の幸福とは現在を楽しむこと。希望で気を紛らわせたり、
不安から、ひたすら将来に望みを託すのではなく、
無欲であることで自分がすでに十分に持っているもので満足し、
奉然自若として暮らすこと。
ミニマリストのカリスマ、ドミニック・ローホーさんの著書です。
余分なものごとを排除していくことで、普段の生活がいかに貴重で満ち足りたものであるかを再認識するそんなtipsが満載の本です。
シンプルに生きるための「時間管理」「人間関係」「感情の扱い」など小さな章でまとめられており、スキマ時間でストレスなく読むことができます。
サイズも横幅が文庫本と同程度なのでパンツのポケットに収まる気配り設計。
ふらりと公園にいってコーヒー片手にリラックスして読みたいですね。
本の目次
- ほんの少しのセンスで「時間」を豊かに使う
- 「感性」が磨かれる暮らし方
- 品性を養う「お金」の使い方
- 「目標」を軽やかに達成する
- 「言葉」を減らせば、絆は深まる
- 「人間関係」を少なく、ゆるやかに
- 「感情」の浮き沈みからの解放
- シンプルに「考える」練習
- 「エゴ」を追放、透明な自分になる
- あなたに「幸せ」が満ちるとき
感銘を受けた章
P.30 大変な仕事は小分けにして取り組む
これタスクをダレずにやりきるコツです。大きな時間の掛かるタスクを1つ書き出してもそれをクリアするまでのモチベーション維持は大変な労力です。
大きなタスクを小さな複数のタスクに切り分け、順次処理していくことで、モチベーションの低下を防ぐことができます。
結果、時間短縮になります。
P.37 高機能の重い手帳より、小さなメモ帳を持ち歩く
確かにシステム手帳は便利ですが、書き方のルールを自分で作ったり、取り出すのに不便であれば、それだけでストレスになってしまいます。
さっと取り出せて、必要なことだけ記録する。メモはもっとシンプルであるべきです。
P.54 西瓜大の風呂敷を活用する
はい!きました!僕が最近はまっている風呂敷です。
シンプルかつ多機能。至高のアイテムです。
P.108 少人数の友人と親密な関係であればいい
社会人になってから急激に友達付き合いが減りまして… 新たな友達も作りづらい環境でした。
周りには友達が多いほどいいという考えの人が多かったので、ちょっと焦りがあったんですが、これを読んで楽になりました。
P.123 献身や同情は力量にあわせてほどほどに
「人を助けたい」という心は人として大事な美徳ですが、自分の力量以上のことをして自分が壊れてしまえば元も子もありません。
ましてやエスカレートし、押し付けの親切になれば、それはただの自己満足です。
なんでもかんでも手を差し伸べるのはやめましょう。
ただし、助けると決めた時は見返りを求めず行いましょう。
P.169 逃げていく宝を追い続けるのをやめる
「人はみな、人生で必要なものをすべて載せた盆と一緒に生まれてくるのだよ」という文が登場します。
その通りだと思います。僕らは全て持っています。そして、僕たちが本当に所有できるものなど何もありません。
そう考えるだけで、心の濁りがスッと晴れたようでした。
全てのミニマリストのバイブルに
ドミニック・ローホーさんは、禅や仏教など日本の精神世界についての造詣が深いので、その考え方は日本人の心にスッと入ってきます。
文体もやさしく、心が疲れた時に何度でも読み返すことができます。
ミニマリストを目指している方、もうミニマリストな方も、数少ない所有物に加えてもいいのではないでしょうか?